2019年11月19日社内研修の講師を務めました
今日は、名古屋にある、住宅資材や住宅設備の販売などを事業とされている株式会社サンコー様で、社内研修をさせていただきました。
研修のきっかけは、ある社員の方が「話し方を勉強したい」という声をあげられたことでした。
それを聞いた社長様が、日本話し方センターに打診するよう指示されたとのことです。
社長様自身、過去に創業者江川ひろしの話し方セミナーに参加されていました。
その学びを今でも継続され、年一回、年度方針を全社員の前で発表される前は、社長室にこもってひたすら練習を繰り返されるとのことです。
そうしたご縁から、今回、社内研修をさせていただくこととなりました。
ご用命いただいたのは6時間の研修でした。
この時間で効果を最大限にするため、今回は研修テーマを、話す態度、表情、声の出し方に絞って実施しました。
まず、簡単にオリエンテーションをした後、参加者に自己紹介をしてもらい、その様子をビデオに収録してすぐに再生しました。
再生後、1人ずつ私がアドバイスをしていきました。
「かなり早口ですので、ゆっくりと間をあけて話すようにしましょう。」
「え~、あの~、ということばぐせがとても多いので、これをなくすようにしましょう。」
「あれもこれも話したい、という感じなので、1つのことに絞って話すことにチャレンジしましょう。」
その後、話す態度、及び、話の組み立て方、というテーマの講義を行い、一旦、昼食休憩。
昼食後は、講義をもとに2分間のスピーチ練習を何度も繰り返して行いました。
原稿をチェックした後、各人で壁に向かって声に出して練習してもらいました。
その間、1人ずつ研修室の前に立って、スピーチしてもらいます。
それに対して、私が更にアドバイスを行いました。
「随分自然に話せるようになってきましたね。次はアイコンタクトをとるようにしてください。」
「もっと大きな声で話してみましょう。感情が表現できるようになりますよ。」
「一文が長いので、もっと区切りましょう。話しやすくなりますよ。」
この練習を3時間程行った後、最後に1人ずつ、全員の前でスピーチを披露してもらいました。
皆さん、ことばぐせが少なくなり、声も大きくなるなど、自己紹介に比べると、格段に話し方が改善されました。
参加された方からは、次のようなコメントをいただきました。
「普段いかに自分が早口かよくわかった。これからはゆっくり話して、聞き返されることがないようにしたい。」
「今まで色々と言いたいことが出てきて話がまとまらなかったが、要点を列挙して話を組み立てるやり方がしっくりきた。継続していきたい。」
「様々なアドバイスをもらって、多くの気付きがあった。これからも意識して話をしていきたい。」
参加された皆さんが、非常に積極的に取り組まれたおかげで、とてもいい研修になりました。
ありがたいコメントをいただきましたが、これも参加された方々が、この研修を素直に受け入れられたからこそだと思っています。
株式会社サンコーの皆さん、本当にありがとうございました!